- ホーム
- >
- 2021年03月のブログ記事
- >
- ブログ詳細
続いていくもの、続けていくもの
- 2021年03月12日
昨日のブログに続いてしまうものかもしれませんが、
鍼とお灸は古くは中国4500年くらいの昔から脈々と受け継がれて現代に残っています。
当時は王宮や貴族が受ける最新医療で、今では科学的に解明するといったアプローチもされ一般にも親しまれる療法となっています。
歴史に「もし」はありませんが、例えばいつかの王朝で文献も人材も失ってしまっていたら。それこそ大災害が大都市に起こり一瞬ですべてを飲み込んでしまえば、今の時代にこうして残ることは無かったかもしれません。
そればかりかアジアに科学が流入し、断古知新で古いものを捨ててしまう時代があったら。どこかで線が一瞬でも切れてしまえば辿るのがとても難しくなるのが文化だと思います。
だから今ある文化は大事にしようね。なんて杓子定規なことを言いたい訳ではないのです。
要は続いてきたものを断ち切る決断を我々は常に選択させられている。という事です。
良かれと思って切った悪習も歴史文化で見ると無視できないものだったり、残すべき遺産も世界から見ればナンセンスだったり。過去が連綿と続けてきたモノを私たちはいつでも辞めることができるのです。過去から繋がる言葉の使い方とか、信仰に近い迷信めいた治療法とか。
世界中の人たちがまだ見ぬ新しい事を見つけるのは難しいけれど、古く伝わる事モノを受け継ぐのは先駆者よりは簡単です。そしていつでも辞めていい。理由も「辞めたくなったから」でいいんです。
そして「辞めたくないから」と続けるのも正しいのです。不合理と不条理が襲い掛かっても、辞めなくていい。やめる歴史も辞めなかった歴史も今の自身が未来に作っているモノで、良し悪しは使えないコメンテーターにさせておけばいいのです。
10年前の震災も去年から続く感染症もやめる理由にできます。そして不屈に続ける事も出来ます。
古いものが残り新しいものが生まれる余地がない場合もあります。変化は過去も未来も関係なく現在進行形なのだと。
ブログではなく備忘録になってしまいましたがお目汚し失礼しました。
落ちはありません。しいて言えばかつ丼食いたい。